「DDで地雷は見つかる」——だが効果の実証は薄く、根っこは情報の非対称。売り手がよく知り、非公開ほど大きい。こぼれる地雷は網羅でなく構造で受けとめる
値の前提が見えたら、次は相手の中身を調べる番——DD(デューデリジェンス)だ。きちんとやれば地雷は見つかる、と思いたい。だが、DDをやると結果がよくなるという効果を測った査読研究はほとんどなく、実証は薄い。根っこには情報の非対称がある。売り手のほうがよく知り(Akerlof 1970、Cuypers ら 2017)、DDでも不確実性は解けず(Coff 1999)、非公開(中小)ほど非対称は大きい(Capron & Shen 2007)。だから、文書に残る地雷はDDで掘り、こぼれる地雷は対価の払い方=構造で売り手と分け合う(Officer ら 2009、Boateng ら 2013)。手当ては網羅でなく構造。
「DDで地雷は見つかる」——だが、DDの効果を測った研究は薄い
前の単位で、値段は点でなく幅で、幅を決めるのは前提だと見た。値の前提が見えてきたら、次は相手の中身を調べる番だ。買収の前に、相手の会社の財務・法務・事業の実態を精査すること——これをDD(デューデリジェンス。以下DD)という。地雷(隠れた問題)を踏まないための、探知の作業だ。
「きちんとDDをやれば、地雷は見つかる」——そう思うのは自然だ。だが、この単位が最初に置く事実は、少し拍子抜けするかもしれない。「DDをやると買収の結果がよくなる」という効果を測った、きちんとした査読研究は、ほとんど存在しない。 DDのやり方を説く実務書は山ほどある。だが、その効果を実証した学術研究は、探してもほぼ見つからない。これは、危機対応の訓練(メディアトレーニング)や、避難訓練の効果と同じで、「大事そうだし、皆やっている。でも、効果のほどは実は確かめられていない」という、薄さの話だ。DDが無駄だという意味ではない。ただ、「DDさえやれば安心」という感覚には、思ったほど確かな足場がない、ということである。ここを最初に押さえておきたいのは、DDへの期待の掛け方を、少し変えるためだ。DDを「地雷をぜんぶ取り除く作業」だと思っていると、見つからなかったときに「では安全だ」と読み違える。だが、見つからないことは、無いことの証明ではない。DDの本当の役目は、安全のお墨付きを出すことではなく、どこがまだ見えていないのかを、見えるようにすることのほうにある。
構造的な問題は、情報の非対称——売り手のほうがよく知っている
なぜ、DDでは安心しきれないのか。その根っこには、消しようのない構造がある。情報の非対称——売り手のほうが、その会社について、買い手よりずっと多くを知っている、という不均衡だ。
これは古くから知られている。Akerlof が1970年に唱えた「レモン市場」(欠陥のある中古車を「レモン」と呼ぶ)の話では、品質の悪い財の売り手ほど、その欠点を自分だけが知っている、という非対称が市場をゆがめる。M&Aでも同じだ。Cuypers らが2017年に、買収では「ターゲット(売られる会社)のほうが、自分のことをよく知っている」ことが、生み出される価値を左右することを実証した。そして Coff が1999年に、とりわけ知識やノウハウが重要な事業では、買い手の抱える不確実性は、DDをもってしても完全には解けない——だから「caveat emptor(カウェアト・エンプトル=買い手よ、注意せよ)」だと論じた。売り手が語らないこと・語りたくないことは、書類の山を積んでも、そのままでは表に出てこない。この単位が向き合うのは、この構造である。だからDDは、非対称をゼロにする道具ではなく、非対称を少しでも減らし、残る分の見当をつけるための道具だと捉えたい。全部を照らす明るい光ではなく、むしろ、暗がりの輪郭をそっと掴むための、手さぐりに近い。
とりわけ、非公開の会社ほど、非対称は大きい
この非対称は、相手が非公開(未上場)の会社のとき、いっそう大きくなる。上場企業なら、決算の開示や市場の目という「外からの光」がある程度は当たっている。だが、非公開の会社には、その光が届きにくい。中身は、その会社の中の人しか、本当のところを知らない。
Capron と Shen が2007年に、非公開の会社の買収は、上場企業の買収よりも私的情報(外から見えない情報)が多く、非対称が大きいこと、そしてそれが相手選びや買い手の成果に効くことを示した。これは、この棚の主な読者——中小企業を買う人・売る人——に、まっすぐ関わる。中小企業のM&Aは、まさに「非公開の会社」のやり取りだからだ。買う側は、DDをどれだけ丁寧にやっても、見えない部分が残ることを覚悟したほうがいい。一方、売る側にとっては、この非対称は交渉上の一つの立ち位置でもある——自分だけが知っている情報を、いつ・どこまで・どう開示するかが、話の進み方を左右する。もちろん、隠すべきでないことを隠せば、後で信頼を失う。誠実さと、情報の出し方の間合いは、売る側にとっても難しい問いになる。ここで一つ、立場を超えて言えることがある。非対称は、短期的には売り手に有利に働くように見えても、長い目で見れば、双方の敵になりうる、ということだ。買い手が「見えない部分」を恐れれば、その恐れは値段を下げる方向に働く。あとで地雷が出るかもしれない、という不安は、そのまま「安く買いたい」に化ける。だから、売り手が誠実に見えるように情報を整えることは、実は売り手自身の値段を守ることにもつながる。隠すことで得られる一時の優位と、開くことで得られる信頼と値段——そのどちらを取るかは、売る側にとっても、値段以前の判断になる。
見つかる地雷と、見つからない地雷——手当ては構造
だとすれば、DDに何ができて、何ができないのかを、分けて考えたい。DDで見つかるのは、文書に残っている地雷、たどれば分かる地雷だ——未払いの債務、係争中のもめごと、契約の穴。これらは、丁寧にやれば、かなり掘り出せる。だが、売り手の頭の中にしかない地雷、まだ表に出ていない地雷——去りそうな主要な人、これから離れそうな取引先、語られない事業の綻び——は、書類をいくら読んでも、構造上こぼれ落ちる。
では、こぼれる分を、どう受けとめるか。ここで賢い買い手が使うのは、チェックリストの網羅ではなく、ディールの「構造」だ。Officer らが2009年に、そして Boateng らが2013年に、買い手は、対価の払い方——たとえば現金でなく株式で払う、あるいは「後で成果が出たら追加で払う」条件付きにする——によって、隠れた問題のリスクを、売り手と分け合えることを示した。全額を今、現金で払い切ってしまえば、あとで地雷が出ても、損はすべて買い手のものだ。だが、支払いを後や条件つきにすれば、地雷が出たときの痛みを、売り手も一緒に負う。この「構造で受けとめる」やり方——条件付き対価(アーンアウト)——こそ、次の緑段の入口になる。手当ては、網羅ではなく、構造なのだ。この発想の転換は、地味だが効く。「もっと調べれば安心できる」と、際限なくチェックリストを伸ばしていくのは、見えない地雷の前では、どこかで頭打ちになる。掘っても掘っても、売り手の頭の中までは掘れないからだ。それよりも、「見えない部分が残る」という前提に立って、その残りを、支払いの形で分かち合う——そう考えたほうが、力の使いどころがはっきりする。調べ尽くすことに労力を注ぐのか、それとも、調べきれない前提で条件を組むのか。この二つは、対立するものではなく、組み合わせるものだ。売る側にとっても、条件付きの対価は他人事ではない。あとで成果が出れば追加で受け取れる一方、出なければ受け取れない——だから、どんな条件で測るのかを、契約の前に、しっかり見ておく必要がある。
時間・変化:1970年から今へ
順に置く。1970年、Akerlof が、売り手のほうが品質をよく知るという情報の非対称(レモン市場)を示す。1999年、Coff が、買い手の不確実性はDDでも完全には解けない(買い手よ注意せよ)と論じる。2007年、Capron と Shen が、非公開の会社ほど私的情報が多く非対称が大きいと示す。2009年と2013年、Officer らと Boateng らが、対価の払い方で隠れたリスクを売り手と分け合えることを示した。2017年、Cuypers らが、ターゲットのほうがよく知っていることが価値を左右すると実証する。
この間に確からしくなったのは、「DDで地雷はぜんぶ見つかる」ということではない。確からしくなったのは、売り手のほうがよく知り、非公開ほど非対称は大きく、こぼれる分の手当てはチェックリストでなく構造——という、絵のほうである。
妨げるもの、助けるもの、最初の一歩
妨げるものの筆頭は、「DDをやったから、もう大丈夫」という安心である。DDの効果は実証が薄く、しかも売り手だけが知る地雷は構造上こぼれる。過信は、いちばん危うい。もう一つは、逆に「どうせ全部は分からないから」と、DD自体を軽んじることだ。たどれる地雷は、丁寧にやれば掘り出せる。要は、DDで掘れるものは掘り、掘りきれない分は構造で受けとめる——この二段構えである。
助けになるのは、いきなりチェックリストを埋める前に、「この相手について、いちばん知りたいのに、たぶん書類には出てこないこと」を三つ書き出すことだ。最初の一歩は10分。買う側なら、去られたら困る人・切れたら痛い取引先・語られていない弱み。売る側なら、買い手に本当は伝わっていない自社の価値と、逆に、聞かれたら困る点。相手の善悪を裁くのではなく、自分の「見えないところ」を先に言葉にしておく。この三つが、DDで確かめるべき勘どころと、構造(条件付き対価など)で受けとめるべき部分を、分ける手がかりになる。書き出してみると、たいてい気づく。いちばん怖いのは、帳簿に載っている数字ではなく、人と、関係と、まだ言葉になっていない何かだ——そしてそれらは、たいてい、分厚い資料のどこにも書かれていない、書類の外にある。だからこそ、そこにあらかじめ目を向けておくことが、DDの本当の始まりになる。青段はここで一区切り。なぜ買うかを定め、相手を探し、値の前提を掴み、そして、どんなに調べても見えない部分が残ることを知った。この「見えなさ」を、なかったことにはせず、抱えたまま、次の段——契約の設計——へと、いよいよ進んでいく。
- 青段(戦略と探索)の締め。値の前提が見えたら相手の中身を調べる=DD(デューデリジェンス。買収前に財務・法務・事業の実態を精査すること)。俗説はDDで地雷(隠れた問題)は見つかる。だが最初に置く事実は、DDをやると買収の結果がよくなるという効果を測ったきちんとした査読研究はほとんど存在しないこと。実務書は多いが効果の実証はほぼ無い。DDが無駄でなく、DDさえやれば安心という感覚に足場がない
- なぜDDで安心しきれないか。根っこに消しようのない構造=情報の非対称(売り手のほうがその会社を買い手よりずっと多く知る不均衡)がある。Akerlof 1970 のレモン市場(欠陥のある中古車=レモン)は品質の悪い財の売り手ほど欠点を自分だけが知る非対称が市場をゆがめると示した。Cuypers et al 2017 は買収でターゲット(売られる会社)のほうが自分をよく知ることが生み出す価値を左右すると実証した
- Coff 1999 は、とりわけ知識やノウハウが重要な事業では買い手の抱える不確実性はDDをもってしても完全には解けない=caveat emptor(買い手よ注意せよ)と論じた。売り手が語らないこと・語りたくないことは書類の山を積んでもそのままでは表に出ない。※Coff 1999 は503とも共有するが、500では情報の非対称の構造という持ち場で用いる。効果量の数値は書かない
- この非対称は相手が非公開(未上場)の会社のときいっそう大きい。上場企業には決算開示や市場の目という外からの光がある程度当たるが、非公開の会社には届きにくく中身は中の人しか知らない。Capron & Shen 2007 は非公開の会社の買収は上場よりも私的情報が多く非対称が大きく、それが相手選びや買い手の成果に効くと示した。これは中小企業を買う人・売る人にまっすぐ関わる(中小M&Aはまさに非公開の会社のやり取り)
- DDで見つかるのは文書に残る・たどれる地雷(未払い債務・係争・契約の穴)で、丁寧にやればかなり掘り出せる。だが売り手の頭の中にしかない・まだ表に出ていない地雷(去りそうな人・離れそうな取引先・語られない綻び)は構造上こぼれる。こぼれる分は、チェックリストの網羅でなくディールの構造で受けとめる。Officer et al 2009・Boateng et al 2013 は、対価の払い方(現金でなく株式・後で成果が出たら追加で払う条件付き)で隠れた問題のリスクを売り手と分け合えると示した
- 全額を今現金で払い切ると、あとで地雷が出ても損はすべて買い手のもの。支払いを後や条件つきにすれば痛みを売り手も一緒に負う。この構造で受けとめるやり方=条件付き対価(アーンアウト)が次の緑段の入口になる。手当ては網羅でなく構造。確からしくなったのは、DDで地雷はぜんぶ見つかるでなく、売り手がよく知り非公開ほど非対称は大きくこぼれる分の手当ては構造という絵
- だからこの棚はDDで地雷は全部見つかると断定せず、個別ディールのDD要否や買収可否を判定せず、税務・法務の個別判断もせず、未公表情報の利用も示唆しない。妨げるのはDDをやったからもう大丈夫という安心(効果は薄く売り手だけが知る地雷はこぼれる)と、逆にどうせ分からないとDDを軽んじること。この単位でやるのは、いちばん知りたいのに書類に出てこないことを三つ書き出し、DDで確かめる勘どころと構造で受けとめる部分を分ける手がかりにすること
| よくある誤解 | 実際のところ |
|---|---|
| きちんとデューデリジェンスをやれば、隠れた地雷はほぼ見つけ出せて、安心して買える | DDをやると買収の結果がよくなるという効果を測った、きちんとした査読研究はほとんど存在しない。やり方を説く実務書は多いが、効果を実証した学術研究はほぼ見つからず、避難訓練やメディアトレーニングと同じ薄さである。しかも根っこには情報の非対称——売り手のほうがその会社をよく知る(Akerlof 1970、Cuypers ら 2017)——があり、Coff 1999 は知識やノウハウが重要な事業では買い手の不確実性はDDでも完全には解けない(買い手よ注意せよ)と論じた。DDが無駄という意味でなく、DDさえやれば安心という感覚に足場がない |
| 買う相手が小さな非公開の会社なら、規模が小さいぶん、調べれば全部見通せて分かりやすい | むしろ逆で、非公開(未上場)の会社ほど情報の非対称は大きい。上場企業には決算開示や市場の目という外からの光がある程度当たるが、非公開の会社には届きにくく、中身は中の人しか知らない。Capron & Shen 2007 は、非公開の会社の買収は上場企業より私的情報が多く非対称が大きく、それが相手選びや買い手の成果に効くと示した。中小M&Aはまさに非公開の会社のやり取りで、買う側は丁寧にDDをやっても見えない部分が残ると覚悟し、売る側は情報の開示の間合いが交渉に効くことを知っておきたい |
| 地雷が心配なら、チェックリストをどんどん細かく網羅していけば、リスクは消せる | DDで見つかるのは文書に残る・たどれる地雷(未払い債務・係争・契約の穴)までで、売り手の頭の中にしかない・まだ表に出ていない地雷(去りそうな人・離れそうな取引先・語られない綻び)は、書類をいくら読んでも構造上こぼれる。こぼれる分の手当ては、網羅ではなくディールの構造である。Officer ら 2009・Boateng ら 2013 は、対価の払い方(株式で払う・後で条件付きで払う)で隠れた問題のリスクを売り手と分け合えると示した。この条件付き対価(アーンアウト)が次の緑段の入口になる。この棚は個別ディールのDD要否や買収可否を判定せず、税務・法務の個別判断もせず、未公表情報の利用も示唆しない |
皮肉なのは、いちばん安心をくれるはずのDDが、いちばん過信されやすいことだ。分厚い報告書は、確かに、たどれる地雷を掘り出してくれる。だが、その厚みが、「もう全部見た」という錯覚を生む。ほんとうに怖い地雷——去っていく人、離れていく取引先、語られない綻び——は、たいてい書類の外にいる。それは、売り手のほうがよく知っていて、非公開の会社ほど、外からは見えない。だから、この単位が残すのは、DDへの不信ではない。DDで掘れるものは丁寧に掘り、掘りきれない分は、チェックリストではなく構造——後払いや条件付きの対価——で受けとめる、という二段構えである。青段(戦略と探索)は、ここまで。なぜ買うかを定め、相手を探し、値の前提を掴み、中身の見えなさを知った。次の単位 501「買収条件を設計するには?」から、棚は第二の段——契約の設計——へ移る。こぼれた非対称を、条件の形でどう受けとめるか。その話へ進む。
Q1. DDで安心しきれない根っこには、売り手のほうがその会社を買い手よりずっと多く知っているという ____ の非対称がある。この非対称は、相手が ____ (未上場)の会社のときいっそう大きく、こぼれる地雷の手当てはチェックリストの網羅ではなく、対価の払い方などの ____ で受けとめる。穴埋め
Q2. この単位が最初に置く、DDについての『拍子抜けする事実』はどれか。選択
Q3. 『DDで見つかる地雷』と『DDでこぼれる地雷』の違いを述べ、こぼれる分をどう受けとめるかを Officer ら・Boateng ら に触れて説明せよ。一問一答
Q4. 情報の非対称が、なぜ非公開(中小)の会社でとりわけ大きくなるのか。Capron & Shen 2007 に触れて述べよ。一問一答
Q5. この単位が示した研究を、年の早い順に並べよ。(ア)Coff が『買い手よ注意せよ』と論じる(イ)Cuypers らがターゲットのほうがよく知ると実証する(ウ)Akerlof がレモン市場を示す(エ)Capron & Shen が非公開ほど非対称が大きいと示す並べ替え
紙かメモアプリに今日の日付を書く。次に、自分がもし会社や事業を買う側/売る側に立つとしたら、という想定で、『いちばん知りたいのに、たぶん書類には出てこないこと』を三つ書き出す。買う側の想定なら——(1) 去られたら困る主要な人(キーパーソン)、(2) 切れたら痛い取引先や顧客、(3) 表では語られていないだろう弱み。売る側の想定なら——(1) 買い手に本当は伝わっていない自社の価値、(2) 聞かれたら答えにくい点、(3) 引き継ぎで途切れやすいもの。そのうえで、この三つを、丁寧なDDでたどれそうなものと、書類には出てこず『構造(後払いや条件付きの対価など)』で受けとめるしかなさそうなものに、印を分ける。相手の善悪を裁いたり、実在の相手の可否を判断したりはしない。自分の事業についての仮説メモとして完結させる。
——とはいえ、その“正しい用法・用量”は、まだ誰も知らない。ここまでの研究に、あなたのデータは1件も入っていないからだ。平均は地図にすぎない。自分の“いい具合”は、試して探すしかない。
あなたの実験(N=1)を始める → プロジェクトに追加(記録機能は準備中)
- Akerlof G.A. (1970) ‘The Market for “Lemons”: Quality Uncertainty and the Market Mechanism’, The Quarterly Journal of Economics 84(3):488-500(再録版) — doi.org
- Cuypers I.R.P., Cuypers Y., Martin X. (2017) ‘When the target may know better: Effects of experience and information asymmetries on value from mergers and acquisitions’, Strategic Management Journal 38(3):609-625 — doi.org
- Coff R.W. (1999) ‘How Buyers Cope with Uncertainty when Acquiring Firms in Knowledge-Intensive Industries: Caveat Emptor’, Organization Science 10(2):144-161 — doi.org
- Capron L., Shen J.-C. (2007) ‘Acquisitions of private vs. public firms: Private information, target selection, and acquirer returns’, Strategic Management Journal 28(9):891-911 — doi.org
- Officer M.S., Poulsen A.B., Stegemoller M. (2009) ‘Target-firm information asymmetry and acquirer returns’, Review of Finance 13(3):467-493 — doi.org
- Boateng A., et al. (2013) ‘Acquirer Characteristics and Method of Payment: Evidence from Chinese Mergers and Acquisitions’, Managerial and Decision Economics 34 — doi.org