「感情は受け止めれば鎮まる」——だが感情はノイズではなく情報で、扱い方しだいで良くも悪くも働く両刃の道具だ
感情は受け止めれば鎮まる、と教わる。だが感情はノイズではなく情報だ。相手の怒りは相手の限界を教え、こちらの怒りは条件しだいで多くを引き出すこともあれば、報復や信頼低下を招くこともある。両刃なのだ。だから、まず一線を引く。感情が効くことがあるという事実は、感情を武器にして相手を追い込む手順とは別で、この単位は何が起きるかを示すが操る使い方は書かない。感情は、鎮める前に読む対象である。
感情は、受け止めれば鎮まる——とはかぎらない
前の単位で、条件を組み立ててパイを広げる枠組みが手に入った。ここからは、その組み立てを揺さぶってくるもの——感情を、どう読み、どう扱うのかに進める。
交渉には、たいてい感情がついて回る。相手が声を荒げる、こちらが苛立つ、沈黙が気まずい。よく聞くのは、「感情は、受け止めて落ち着かせれば、そのうち鎮まる」という言い方だ。つまり、感情は交渉の本題を邪魔する「ノイズ」だから、なだめて片づける、という見方である。
この単位が示すのは、それが単純すぎる、ということだ。感情は「ノイズ」ではなく「情報」であり、しかも扱い方しだいで良くも悪くも働く、両刃の道具である。ただ、先に一つ、はっきり断っておく。感情が「効く」ことがある、という事実は、感情を「武器」にして相手を追い込む手順とは、まったく別のものだ。この単位は、何が起きるかを事実として示すが、相手を操るための使い方は書かない。逆効果も、必ず併せて示す。 これは、この棚の倫理の線である。
なぜ、この線を最初に引くのか。交渉術の本や研修では、感情がしばしば「使える技」として語られる——ここで怒ってみせろ、ここで沈黙で圧をかけろ、と。だが、そうした「効かせ方」を手順として渡すことは、相手を操作の対象に変えることであり、この棚が扱う「合意の質を上げる共同作業」とは、向きが逆だ。だからこの単位は、感情について分かっていることを、あくまで自分が振り回されないため、そして相手を読み違えないための知識として扱う。相手を思いどおりに動かすための道具箱としては、開かない。効果の事実は隠さないが、使い方の指南はしない——この二つは、両立する。
感情は「ノイズ」ではなく「情報」
まず、相手の感情から見る。Van Kleef らが2004年に示したのは、交渉の相手が怒りを表に出すと、こちらが譲歩しやすくなる、という効果だった。
なぜ、そうなるのか。Van Kleef らが同じ2004年に整理した機序(EASI=感情が情報として相手に伝わり、相手の判断を動かすという考え方)によれば、相手の怒りは、こちらに「相手は、このあたりが限界らしい」という推論を促す。つまり、相手の感情は、相手の内側についての情報を運んでくる。だから、感情を「なだめて消すノイズ」としてだけ扱うと、その情報を読みそこねる。相手が苛立っている、落胆している、焦っている——それらは、相手の優先順位や限界について、言葉になっていないことを教えている。感情は、鎮める前に、まず読む対象なのだ。
もちろん、これを「相手の感情を読んで、弱みにつけ込め」と受け取っては、話が逆さまになる。相手の感情を情報として読むことの本当の値打ちは、こちらが誤解を減らせることにある。相手が急に強い言葉を使ったとき、それを「敵意だ、こちらも身構えねば」と早合点すると、対立が無用にエスカレートする。だが、その強さの奥に「軽んじられて悔しい」という気持ちを読めれば、こちらの返し方は変わる——つっぱねるのではなく、まず相手の面目に配慮する、という選択が見えてくる。感情を読むとは、相手を出し抜くためではなく、次の一手を、思い込みでなく事実に基づいて選ぶためのものである。
感情表出は「両刃」——効く条件と、逆効果
では、自分の側が感情を出すのは、どうか。ここが、はっきり両刃である。Sinaceur と Tiedens が2006年に示したのは、怒りの表出が、条件しだいで相手からより多くを引き出しうる、ということだった。だが、同じ怒りが、逆に働く場面もある。Van Kleef と Côté が2007年に示したのは、怒りの表出が、不適切な場面や、こちらの立場が弱い場面、関係を壊したくない相手に対しては、報復や信頼の低下を招く——つまり逆効果になる、ということだ。
ここで、この単位の倫理注記を、あらためて置く。怒りが条件しだいで「効く」ことがある、という事実を、「だから怒ってみせて相手を追い込め」という手順に変えない。 この棚は、感情の効果を、存在と帰結の事実として示すだけである。効く場面があるのと同時に、関係を壊し、報復を招く場面がある——その両方を知ったうえで、自分の感情とどう付き合うかを考える。感情を、相手を操る道具としては、書かない。ここは、はっきりさせておく。
付け加えると、怒りが「効く」場面ですら、それが長い目で見て割に合うとはかぎらない。一度の交渉で相手を怒りで押し切れたとしても、相手の中には「この人とは、もう気持ちよく取引したくない」という記憶が残る。交渉は、たいてい一回きりではない。次があり、評判があり、まわりまわって返ってくる。だから、その場の譲歩という短期の得と、関係や評判という長期の損を、同じ天秤に載せて見ておく必要がある。感情の効果を測った研究の多くは、一回の交渉の成果を見ている——その先の関係まで測った研究は、まだ多くない。効いたように見えても、勘定がすべて終わっているとはかぎらないのだ。
感情は「知覚」も動かす——そして、扱う枠組み
感情の働きは、譲歩だけにとどまらない。Pietroni らが2008年に示したのは、相手の感情表出が、こちらの「固定パイの錯覚」——パイは決まっていて奪い合うしかない、という思い込み——すら動かす、ということだった。感情は、相手の限界だけでなく、こちらのものの見方にも作用する。
では、感情をどう扱えばよいのか。交渉と感情を正面から扱った本に、Fisher と Shapiro が2005年に著した『Beyond Reason(理性を超えて)』がある(交渉の名著の一つで、ここでは考え方の枠組みとして触れるにとどめる)。そこで示されたのは、感情を一つずつ相手にするのではなく、その奥にある「中核的な関心」——たとえば、正当に扱われたい、認められたい、自分で決めたい、といった、多くの人が共通して持つ願い——に目を向ける、という枠組みだ。相手が怒っているとき、怒りそのものをなだめるより、その奥で何が損なわれているのか(軽んじられたのか、決定権を奪われたのか)を見るほうが、事態は動きやすい。感情は、消す対象ではなく、その奥を読む入口である。
この「奥を読む」という構えは、自分自身にも向けられる。交渉の最中に、自分がかっとなったり、妙に焦ったりするとき、その感情の奥にも、たいてい中核的な関心が隠れている。相手の一言で急に腹が立ったのは、こちらが「見くびられた」と感じたからかもしれない。締め切りが近づくと譲歩したくなるのは、「関係を壊したくない」という願いが騒ぐからかもしれない。自分の感情の奥を読めると、その感情に流されて不利な合意をのむ前に、一拍おける。相手を読む前に、自分を読む——これが、感情を扱ううえで、いちばん安全で、いちばん効く順序だ。自分の急所を知っている人は、そこを突かれても、崩れにくい。
時間・変化:交渉と感情の研究
順に置く。2004年、Van Kleef らが、相手の怒りと譲歩の関係、そしてその機序(EASI)を示す。2005年、Fisher と Shapiro が、感情を中核的な関心から扱う枠組みを示す。2006年、Sinaceur と Tiedens が怒りの効く条件を、2007年、Van Kleef と Côté が怒りの逆効果を、2008年、Pietroni らが感情が知覚を動かすことを示した。
この間に確からしくなったのは、「受け止めれば鎮まる」ではない。確からしくなったのは、感情は情報であり、扱い方しだいで良くも悪くも働く両刃の道具で、鎮める前に読む対象だ、という向きのほうである。
妨げるもの、助けるもの、最初の一歩
妨げるものの筆頭は、感情を「ノイズ」扱いして、なだめて片づけようとすることだ。そのとき、感情が運んでくる情報を読みそこねる。もうひとつの、そしてより重い妨げは、感情が「効く」という話を、「感情を武器にして相手を追い込む」手順に変えてしまうことである——それは逆効果と、関係の破壊を招きうる。効くことがあるのと、使ってよいことは、別だ。
助けになるのは、感情を、消す対象ではなく、「何かのサイン」として読む練習をすることだ。とくに、自分自身の感情を。相手の感情を観察して利用するのではなく、まず自分の感情から、その奥にあるものを読む。
最初の一歩は10分。自分が最近の交渉やもめ事で感じた感情を、いくつか思い出して書き出す(苛立ち、焦り、落胆、安堵など)。それぞれについて、それが本題を邪魔する「ノイズ」だったのか、それとも何かを教える「情報」だったのか(たとえば「焦り」は締め切りへの不安のサイン、「苛立ち」は軽んじられた感覚のサイン)を、一言で仕分ける。相手の感情を観察したり、感情を「試し」たりする必要はない——自分が感じたことの記録だけで完結する。ノイズに見えていたものが実は情報だったと気づけば、それが次の交渉での読みの手がかりになる。
この練習は、交渉の相手がいない場面でも積める。家族との言い合い、取引先への返信を書くときの迷い、値上げを言い出せずにいる胸のつかえ——どれも、感情が動く場面だ。その感情を、ただやり過ごすのではなく、一度「これは何のサインだろう」と立ち止まって言葉にしてみる。回を重ねるほど、自分の感情の地図が細かくなり、いざ本番の交渉で心が揺れたときにも、その揺れの正体に、早く気づけるようになる。感情は、鎮めて消す訓練ではなく、読んで名づける訓練で、扱いがうまくなっていく。
次の単位は 471「強硬な相手に譲らないには?」——感情を読み扱う話から、感情がむき出しになった形——強硬な圧力に、どう応じるのかへ進む。
- この棚の読者は自分で交渉のテーブルにつく人で、緑の段の二歩目として感情対応を扱う。俗説『感情は受け止めれば鎮まる』(感情を本題を邪魔するノイズとしてなだめて片づける見方)に対し、感情はノイズではなく情報で、扱い方しだいで良くも悪くも働く両刃の道具だと見る。冒頭に倫理の線を引く:感情が効くという事実は武器化の手順とは別で、この単位は何が起きるかを示すが相手を操る使い方は書かず逆効果も必ず併記する
- 相手の感情は情報を運ぶ。Van Kleef ら 2004は相手の怒りの表出がこちらの譲歩を引き出しうることを示し、同じ2004年に整理した機序EASI(感情が情報として伝わり相手の判断を動かす考え方)によれば相手の怒りはこちらに相手の限界の推論を促す。感情をなだめて消すノイズとしてだけ扱うと、相手の優先順位や限界についての情報を読みそこねる。感情は鎮める前にまず読む対象である
- 自分の側の感情表出は両刃である。Sinaceur & Tiedens 2006は怒りの表出が条件しだいで相手からより多くを引き出しうることを示したが、Van Kleef & Côté 2007は同じ怒りが不適切な場面・こちらの立場が弱い場面・関係を壊したくない相手に対しては報復や信頼の低下を招く逆効果になることを示した。効く場面と逆効果の場面が同居する
- 倫理注記として、怒りが条件しだいで効くという事実を、怒ってみせて相手を追い込む手順には変えない。この棚は感情の効果を存在と帰結の事実として示すだけで、効く場面と関係を壊し報復を招く場面の両方を知ったうえで自分の感情とどう付き合うかを考える。感情を相手を操る道具としては書かない。効くことと使ってよいことは別である
- 感情は知覚も動かす。Pietroni ら 2008は相手の感情表出がこちらの固定パイの錯覚(パイは決まっていて奪い合うしかないという思い込み)すら動かすことを示した。感情は相手の限界だけでなくこちらのものの見方にも作用するため、鎮める対象としてだけ見ると全体を見誤る
- 扱う枠組みとして、Fisher & Shapiro 2005『Beyond Reason』は感情を一つずつ相手にするのではなくその奥にある中核的な関心(正当に扱われたい・認められたい・自分で決めたいといった共通の願い)に目を向ける考え方を示した。相手が怒っているとき怒りをなだめるより、その奥で何が損なわれているかを見るほうが事態は動きやすい。感情は消す対象ではなくその奥を読む入口である
- 最初の一歩は10分。自分が最近の交渉やもめ事で感じた感情を書き出し(苛立ち・焦り・落胆・安堵など)、それぞれ本題を邪魔するノイズだったのか何かを教える情報だったのか(焦りは締め切りへの不安のサイン、苛立ちは軽んじられた感覚のサインなど)を一言で仕分ける。相手の感情を観察したり試したりせず、自分が感じたことの記録だけで完結する。ノイズに見えたものが情報だったと気づけば次の読みの手がかりになる
| よくある誤解 | 実際のところ |
|---|---|
| 交渉の感情は本題を邪魔するノイズだから、受け止めて落ち着かせれば、そのうち鎮まる | 感情はノイズではなく情報である。Van Kleef ら 2004は相手の怒りの表出がこちらの譲歩を引き出しうることを示し、その機序(EASI=感情が情報として伝わり判断を動かす)は相手の怒りからこちらが相手の限界を推論することにある。だから感情をなだめて消すノイズとしてだけ扱うと、相手の優先順位や限界についての情報を読みそこねる。相手の苛立ち・落胆・焦りは言葉にならない何かを教えており、感情は鎮める前にまず読む対象である |
| 感情、とくに怒りを見せれば、相手はひるんで譲るのだから、怒ってみせるのは有効な手だ | 怒りの表出は両刃である。Sinaceur & Tiedens 2006は怒りが条件しだいで相手からより多くを引き出しうることを示したが、Van Kleef & Côté 2007は同じ怒りが不適切な場面・こちらの立場が弱い場面・関係を壊したくない相手に対しては報復や信頼の低下を招く逆効果になることを示した。この棚は倫理の線として、怒りが効くことがあるという事実を怒ってみせて相手を追い込む手順には変えない。効く場面と逆効果の場面の両方を事実として示すにとどめ、相手を操る道具としては書かない |
| 相手が怒っているのだから、その怒りそのものを鎮めることが解決だ | 感情は相手の限界だけでなくこちらのものの見方(固定パイの錯覚など)も動かす(Pietroni ら 2008)。Fisher & Shapiro 2005が示したのは、感情を一つずつ相手にするのではなく、その奥にある中核的な関心——正当に扱われたい・認められたい・自分で決めたいといった多くの人が共通して持つ願い——に目を向ける枠組みである。相手が怒っているとき、怒りをなだめるより、その奥で何が損なわれているのか(軽んじられたか、決定権を奪われたか)を見るほうが事態は動きやすい。感情は消す対象ではなくその奥を読む入口である |
皮肉なのは、感情を上手になだめて場を丸く収めた交渉ほど、相手が本当は何に怒っていたのかを、最後まで読み損ねていることがある、ということだ。鎮めることと、読むことは違う。感情は、消してしまえば消える邪魔ものではなく、相手の限界とこちらの思い込みの両方を映す、情報の器だった。そして、その器が「効く」からといって、割ってみせて相手を脅す道具にしてよいわけではない——効くことと、使ってよいことは、別である。感情がきれいに鎮まって見えるとき、たいていそれは、まだ誰も、その奥にあった願いを、言葉にしていないだけかもしれない。
Q1. 『感情は受け止めれば鎮まる』を、この単位はどう値切ったか。感情を何とみなすかに触れて述べよ。一問一答
Q2. 相手の感情が情報として伝わり相手の判断を動かす機序を ____ と呼ぶ。怒りの表出は両刃で、条件が合えば多くを引き出しうる(Sinaceur & Tiedens 2006)が、こちらの立場が ____ 場面や関係を壊したくない相手には ____ や信頼低下を招く(Van Kleef & Côté 2007)。穴埋め
Q3. この単位が置いた倫理注記の内容として、最も適切なものはどれか。選択
Q4. Fisher & Shapiro 2005が示した『中核的な関心』に目を向ける枠組みとは、どういうものか。怒っている相手への向き合い方に触れて述べよ。一問一答
Q5. この単位が扱った交渉と感情の研究を、年の早い順に並べよ。(ア)Sinaceur と Tiedens が怒りが効く条件を示す(イ)Van Kleef らが相手の怒りと譲歩の関係を示す(ウ)Pietroni らが感情が知覚を動かすことを示す(エ)Van Kleef と Côté が怒りの逆効果を示す並べ替え
紙かメモアプリに今日の日付を書く。次に、自分が最近の交渉やもめ事で感じた感情を、いくつか思い出して書き出す(苛立ち、焦り、落胆、安堵、緊張など)。それぞれについて、それが本題を邪魔しただけの『ノイズ』だったのか、それとも何かを教える『情報』だったのか(たとえば焦りは締め切りへの不安のサイン、苛立ちは軽んじられた感覚のサイン)を、一言で仕分ける。相手の感情を観察したり、感情を試したりする必要はなく、自分が感じたことの記録だけで完結させる。感情を武器として使う練習ではない。最後に、書き出した感情の数と、そのうち『情報』だったと気づいた数を書き添える。
——とはいえ、その“正しい用法・用量”は、まだ誰も知らない。ここまでの研究に、あなたのデータは1件も入っていないからだ。平均は地図にすぎない。自分の“いい具合”は、試して探すしかない。
あなたの実験(N=1)を始める → プロジェクトに追加(記録機能は準備中)
- Van Kleef G.A., De Dreu C.K.W., Manstead A.S.R. (2004) ‘The Interpersonal Effects of Anger and Happiness in Negotiations’, Journal of Personality and Social Psychology 86(1):57-76 — doi.org
- Van Kleef G.A., De Dreu C.K.W., Manstead A.S.R. (2004) ‘The Interpersonal Effects of Emotions in Negotiations: A Motivated Information Processing Approach’, Journal of Personality and Social Psychology 87(4):510-528 — doi.org
- Sinaceur M., Tiedens L.Z. (2006) ‘Get mad and get more than even: When and why anger expression is effective in negotiations’, Journal of Experimental Social Psychology 42(3):314-322 — doi.org
- Van Kleef G.A., Côté S. (2007) ‘Expressing anger in conflict: When it helps and when it hurts’, Journal of Applied Psychology 92(6):1557-1569 — doi.org
- Pietroni D., Van Kleef G.A., De Dreu C.K.W., Pagliaro S. (2008) ‘Emotions as strategic information: Effects of other’s emotional expressions on fixed-pie perception, demands, and integrative behavior in negotiation’, Journal of Experimental Social Psychology 44(6):1444-1454 — doi.org
- Fisher R., Shapiro D. (2005) Beyond Reason: Using Emotions as You Negotiate, Viking/Penguin(書籍・DOI無し) — openlibrary.org