「強硬には毅然と返せば良い」——だが同じ強度で返すと連鎖しやすく、連鎖を断つ方が成果につながる
強硬には毅然と返せば良い、と教わる。だが毅然を同じ強さで押し返すと取り違えると、しばしばエスカレーションの罠にはまる。同じ強度で報復し合えば強硬さは相互に激化し、力の差が効果を決め、立場の弱い側が同じように強く出ると逆効果になりやすい。威嚇は話し合い全体をやせ細らせる。実証が指すのは、反射的に反応せず一歩引いて連鎖を断つ方向だ。反応と応答は違う——反応は反射で、応答は選択である。
「毅然と返せば良い」——その毅然が、火に油を注ぐ
前の単位で、感情を情報として読む構えが手に入った。ここからは、その感情がむき出しの圧力になった形——強硬な相手に、どう応じるのかに進める。
用語をほどく。高圧的な要求、脅し、譲らない姿勢で押してくるやり方を、強硬戦術(hard tactics)と呼ぶ。よく聞くのは、「強硬には、毅然と返せば良い」——同じ強さで押し返せば、相手も引く、という言い方だ。
この単位が示すのは、「毅然と返す」を「同じ強度で返す」と取り違えると、しばしばエスカレーション(対立の激化)の罠にはまる、ということである。先に、倫理の線を断っておく。この単位は、強硬戦術や脅しの「手順」は書かない。何が起きるかを事実として示し、逆効果も必ず併記する。相手を圧力で追い込む技術としては、扱わない。ここで扱うのは、強く出られたときに、自分が飲み込まれず、事態を悪化させない応じ方である。
はっきりさせておきたいのは、「譲らない」ことと「殴り返す」ことは、まったく別だ、という点だ。俗説が「毅然と返す」と言うとき、頭に浮かぶのは、たいてい、相手と同じ強さで押し返す姿だろう。だが、譲らない芯を保つことと、相手の攻撃と同じ土俵に乗って強度を競うことは、別の行動である。むしろ、この単位が示すのは、同じ土俵に乗らずに、しかし芯は譲らないという、一見むずかしい第三の道が、実証的には最も成果につながりやすい、ということだ。強く出られると、人は反射的に、屈するか、殴り返すかの二択に追い込まれた気になる。だが、選べる道は、その二つだけではない。
「毅然と返す=同じ強さで返す」は、連鎖を生む
まず、いちばん陥りやすい罠から。強く出られたら、こちらも強く出る——これは自然な反応だ。だが、Brett・Shapiro・Lytle が1998年に示したのは、同じ強度で報復し合うと、強硬さが相互にエスカレートしていく、ということだった。相手の一撃に、こちらが同じ一撃を返す。すると相手はさらに強く出る。この「相互報復の絆」を断ち切るほうが、かえって成果につながる、と彼らは示した。
De Dreu が1995年に示したのも、近い向きだ。強圧的な力の行使は、確かに譲歩を引き出す面はある。だが同時に、反発と、関係の毀損を伴う。力で押せば、その場では相手が引くこともある——だが、押された相手の中には、反発が積もっていく。だから「毅然と」を「同じ強さで押し返す」と読むと、この反発の連鎖に、自分のほうから足を踏み入れることになる。強く返したその一撃が、次にもっと強い一撃を呼ぶのだ。
なぜ、連鎖は起きるのか。理由は、そう複雑ではない。強い言葉を浴びせられると、人は「なめられた」「負けたくない」と感じ、面目を守るために、少しだけ強く返したくなる。相手も同じように感じ、同じように少しだけ強く返す。この「少しだけ」が積み重なって、気づけば、もともとの用件そっちのけで、どちらが引かないかの意地の張り合いになっている。厄介なのは、その途中では、誰もが「自分は正当に反応しているだけだ」と思っていることだ。だからこそ、連鎖は、当事者の内側からは見えにくい。上から眺めて初めて、火に油を注ぎ合っている構図が見える。 後で扱う「一歩引く」という構えが要るのは、この見えにくさのためである。
強硬さの効果は、「力」に依存する
では、強く出ることは、いつでも損なのか。そうではない——だが、効くかどうかは、力(パワー)の差に強く依存する。Van Kleef らが2006年に示したのは、強硬さや怒りが相手の譲歩を引き出せるかどうかが、双方の力関係に左右される、ということだった。立場の強い側が強く出れば通ることもある。だが、立場の弱い側が同じように強く出ると、逆効果になりやすい。
ここで、この単位の倫理注記を置く。強く出れば通る場面がある、という事実を、「だから強く出て相手を押し切れ」という手順には変えない。 効く条件は限られ、しかも威嚇そのものが交渉の効率を下げることも、古くから示されている——Froman と Cohen が1969年に、威嚇は交渉の効率を下げると示した。脅しは、通ったように見えても、話し合い全体をやせ細らせる。だからこの棚は、強硬戦術の「効かせ方」ではなく、「何が起きるか」を書く。脅しや圧力を、交渉術として推奨はしない。
この「力に依存する」という点は、この棚の読者——大きな組織の後ろ盾を持たず、自分ひとりでテーブルにつく人——にとって、とりわけ大事だ。世に出回る交渉術の本には、しばしば「強気で行け」と書いてある。だが、その助言の多くは、押せる立場の人を暗黙に想定している。立場の弱いこちらが、そのまま真似て強く出れば、通らないどころか、関係を壊して終わる公算が大きい。だから、力の乏しい側の戦略は、相手と強さを競うことではなく、そもそも強さを競う土俵から降りて、別の土俵——利害や、代替案や、第三者の存在——へと話を移すことになる。強く出るのが効くかどうかは、自分がいまどの立場に立っているのかを、冷静に見てからでないと、決められない。
連鎖を断つ——反応せず、視点を変える
では、強硬な相手に、どう応じればよいのか。実証が指し示すのは、連鎖を断つ方向だ。同じ強さで返すのでも、黙って屈するのでもなく、対立の枠組みそのものを組み替える(reframing=話の枠を組み直すこと)。この考え方を交渉の実務書として広めたのが、Ury が1991年に著した『Getting Past No(ノーと言われても)』である(名著の一つで、ここでは考え方の由緒として触れる)。
そこで説かれた有名な構えが、「go to the balcony(バルコニーに上がる)」——相手の一撃に反射的に反応せず、いったん心理的に一歩引いて、状況を上から眺める、という比喩だ。カッとなって同じ強さで返す代わりに、間を置き、相手の強硬さの奥にある狙い(前の単位でいう「中核的な関心」)を見る。Sinaceur らが2011年に、交渉で怒りを伝えるのと脅しを伝えるのとで、どちらがより効果的かを比べた研究があるが、強い出方の効き目は、その形(怒りか、脅しか)や場面によって変わる——だからこそ、相手の強さに自動で反応するのではなく、こちらは一度立ち止まって、返し方を選ぶ。反応と、応答は、違う。 反応は反射で、応答は選択だ。
時間・変化:強硬戦術の研究
順に置く。1969年、Froman と Cohen が、威嚇は交渉効率を下げると示す。1991年、Ury が「反応せず視点を変える」構えを実務書で説く。1995年、De Dreu が、強圧力は譲歩を引き出すが反発を伴うと示す。1998年、Brett らが、相互報復の連鎖を断つほうが成果につながると示す。2006年、Van Kleef らが強硬さの効果は力に依存すると示す。2011年、Sinaceur らが、怒りを伝えるのと脅しを伝えるのとでどちらがより効果的かを比較した。
この間に確からしくなったのは、「毅然と返せば良い」ではない。確からしくなったのは、同じ強度で返すとエスカレートしやすく、効果は力に依存し、連鎖を断つ(反応せず視点を変える)ほうが成果につながる、という向きのほうである。
妨げるもの、助けるもの、最初の一歩
妨げるものの筆頭は、「毅然と返す」を「同じ強さで押し返す」と取り違えることだ——それは相互報復の連鎖を招く。もうひとつの妨げは、強く出れば通るという話を、脅しや圧力の手順に変えてしまうことである——効く条件は限られ、逆効果と関係の毀損を招きうる。
助けになるのは、強い言葉を受けたとき、反射的に返す前に、一拍おく癖をつけることだ。そして、その一拍のあいだに、相手の強硬さの奥にある狙いを見る。屈するためではなく、返し方を自分で選ぶために、間を取る。
一拍おく、というのは、精神論ではなく、具体的な動作にできる。相手の強い一言のあと、すぐに言い返さず、いったん相手の言い分を要約して返す——「つまり、その納期はどうしても動かせない、ということですね」。この短い確認が、二つの働きをする。ひとつは、こちらが反射で殴り返す前に、数秒の間を作ること。もうひとつは、相手に「ちゃんと聞いている」という信号を送り、面目を守らせることだ。面目を守られた相手は、それ以上、強さを増す理由が少し減る。これは相手を操る技ではなく、連鎖のスイッチを、自分の側で切るための動作である。屈したわけでも、殴り返したわけでもない——芯は保ったまま、土俵から降りている。
最初の一歩は10分。自分が過去に、強い言葉や圧力を受けた場面を一つ思い出す。そのとき自分がどう返したか——「同じ強さで返した」「引いて譲った」「別の角度に話を変えた」のどれだったかを書き、その結果どうなったか(こじれた/収まった/後を引いた)を一言添える。相手を分析したり、これから誰かに強く出て「試す」必要はない——自分の過去の対応の記録で完結する。同じ強さで返してこじれた例が並べば、それが、次に一拍おくための、具体的な理由になる。
念のため、これは「決して強く言い返してはいけない」という戒律ではない。ときには、はっきり線を引き、これ以上は受け入れられない、と毅然と伝えることが必要な場面もある。値切っているのは、「毅然=相手と同じ強度で殴り返す」という短絡のほうだ。伝えるべき芯は、静かに、しかし揺るがずに伝えられる。声の大きさと、意志の固さは、別のものだ。むしろ、いちばん譲らない人は、たいてい、いちばん静かに構えている——燃え上がらないからこそ、長く、ぶれずに、譲らずにいられる。
次の単位は 472「沈黙と時間を武器にするには?」——強硬さへの応じ方から、沈黙や締め切りといった「間」の使い方が、本当に武器になるのかへ進む。
- この棚の読者は自分で交渉のテーブルにつく人で、緑の段の三歩目として強硬戦術(高圧的な要求・脅し・譲らない姿勢で押してくるやり方)への対抗を扱う。俗説『強硬には毅然と返せば良い』(同じ強さで押し返せば相手も引く)に対し、毅然を同じ強度で返すと取り違えるとエスカレーションの罠にはまると見る。冒頭に倫理の線を引く:脅しの手順は書かず何が起きるかを事実として示し逆効果も必ず併記する
- 同じ強度で報復し合うと強硬さは相互にエスカレートする(Brett・Shapiro・Lytle 1998)。相手の一撃に同じ一撃を返すと相手はさらに強く出るため、この相互報復の連鎖を断つほうがかえって成果につながる。De Dreu 1995も強圧的な力の行使が譲歩を引き出す面はあるが反発と関係の毀損を伴うことを示した。強く返した一撃が次にもっと強い一撃を呼ぶ
- 強硬さの効果は力(パワー)の差に強く依存する。Van Kleef ら 2006は強硬さや怒りが譲歩を引き出せるかが双方の力関係に左右されることを示し、立場の強い側が強く出れば通ることもあるが立場の弱い側が同じように強く出ると逆効果になりやすい。効く条件は限られている
- 倫理注記として、強く出れば通る場面があるという事実を強く出て相手を押し切れという手順には変えない。威嚇そのものが交渉の効率を下げることも古くから示されており(Froman & Cohen 1969)、脅しは通ったように見えても話し合い全体をやせ細らせる。この棚は強硬戦術の効かせ方ではなく何が起きるかを書き、脅しや圧力を交渉術として推奨しない
- 強硬な相手への応じ方として実証が指すのは連鎖を断つ方向で、同じ強さで返すのでも黙って屈するのでもなく対立の枠組みそのものを組み替える(reframing)ことである。Ury 1991の go to the balcony(相手の一撃に反射的に反応せず一歩引いて状況を上から眺める)という由緒の構えが示すように、間を置き強硬さの奥にある狙いを見る。反応は反射で応答は選択である
- 確からしくなったのは毅然と返せば良いではなく、同じ強度で返すとエスカレートしやすく効果は力に依存し連鎖を断つ(反応せず視点を変える)ほうが成果につながる、という向きである。Sinaceur ら 2011が怒りと脅しのどちらがより効果的かを比較したように、強い出方の効き目は形や場面で変わるため、相手の強さに自動で反応せず返し方を選ぶ
- 最初の一歩は10分。自分が過去に強い言葉や圧力を受けた場面を一つ思い出し、そのとき同じ強さで返したか・引いて譲ったか・別の角度に話を変えたかを書き、その結果どうなったか(こじれた・収まった・後を引いた)を一言添える。相手を分析したり誰かに強く出て試したりせず、自分の過去の対応の記録で完結する。同じ強さで返してこじれた例が並べば次に一拍おく理由になる
| よくある誤解 | 実際のところ |
|---|---|
| 強硬な相手には、同じ強さで毅然と押し返せば、相手も引いて収まる | 毅然を同じ強度で返すと取り違えると、しばしばエスカレーションの罠にはまる。Brett・Shapiro・Lytle 1998は同じ強度で報復し合うと強硬さが相互にエスカレートすることを示し、この相互報復の連鎖を断つほうがかえって成果につながるとした。De Dreu 1995が示したように強圧的な力の行使は譲歩を引き出す面はあるが反発と関係の毀損を伴い、押された相手の中には反発が積もる。強く返した一撃が次にもっと強い一撃を呼ぶため、同じ強さで返すのは連鎖に自ら足を踏み入れることになる |
| 強く出れば相手は譲るのだから、強硬に押し切るのは有効な戦術だ | 強硬さの効果は力(パワー)の差に強く依存する。Van Kleef ら 2006は強硬さや怒りが譲歩を引き出せるかが双方の力関係に左右されることを示し、立場の弱い側が同じように強く出ると逆効果になりやすい。しかも威嚇そのものが交渉の効率を下げる(Froman & Cohen 1969)。この棚は倫理の線として、強く出れば通る場面があるという事実を強く出て相手を押し切れという手順には変えず、存在と帰結の事実提示にとどめる。脅しや圧力を交渉術として推奨しない |
| 強硬な相手に屈しないためには、こちらも一歩も引かず反応し続けるしかない | 実証が指すのは連鎖を断つ方向で、同じ強さで返すのでも黙って屈するのでもなく、対立の枠組みそのものを組み替える(reframing)ことである。Ury 1991の go to the balcony(反応せず一歩引いて状況を上から眺める)という由緒の構えが示すように、相手の一撃に反射的に反応せず間を置き、強硬さの奥にある狙いを見る。Sinaceur ら 2011が怒りと脅しのどちらがより効果的かを比較したように、強い出方の効き目は形や場面で変わるため、自動で反応せず返し方を選ぶ。反応は反射で応答は選択である |
皮肉なのは、いちばん毅然と、一歩も引かずに渡り合った交渉ほど、終わってみると双方が消耗し、次の取引の芽まで焼き払っていることがある、ということだ。強く返すのは、勇気に見えて、しばしばただの反射である。相手の一撃に同じ一撃を返すたび、火は大きくなる。強硬さが通ったように見えるとき、たいていそれは、まだ力の差に恵まれているか、まだ反発の請求書が届いていないだけかもしれない。譲らないことと、同じ強さで殴り返すことは、別だ。譲らずに、しかし連鎖を断つ——その一拍の間に、応答は反応と分かれる。
Q1. 『強硬には毅然と返せば良い』を、この単位はどう値切ったか。取り違えの中身と、そこで起きることに触れて述べよ。一問一答
Q2. 強硬さの効果は ____ の差に強く依存し、立場の ____ 側が同じように強く出ると逆効果になりやすい(Van Kleef ら 2006)。威嚇そのものは交渉の ____ を下げる(Froman & Cohen 1969)。応じ方として実証が指すのは、対立の枠を組み替えて ____ を断つ方向である。穴埋め
Q3. この単位が置いた倫理注記の内容として、最も適切なものはどれか。選択
Q4. Ury 1991の『go to the balcony』が示す応じ方とは、どういうものか。『反応』と『応答』の違いに触れて述べよ。一問一答
Q5. この単位が扱った強硬戦術の研究を、年の早い順に並べよ。(ア)De Dreu が強圧力は譲歩を引き出すが反発を伴うと示す(イ)Froman と Cohen が威嚇は効率を下げると示す(ウ)Van Kleef らが効果は力に依存すると示す(エ)Brett らが相互報復の連鎖を断つほうが成果につながると示す並べ替え
紙かメモアプリに今日の日付を書く。次に、自分が過去に、強い言葉や圧力(高圧的な要求、脅し文句、譲らない態度など)を受けた場面を一つ思い出す。そのとき自分がどう返したか——『同じ強さで返した』『引いて譲った』『別の角度に話を変えた』のどれだったかを書き、その結果どうなったか(こじれた・収まった・後を引いた)を一言添える。相手を分析したり、これから誰かに強く出て試したりする必要はなく、自分の過去の対応の記録だけで完結させる。脅しや圧力の手順を練習する課題ではない。最後に、思い出した場面の数と、そのうち『同じ強さで返してこじれた』ものの数を書き添える。
——とはいえ、その“正しい用法・用量”は、まだ誰も知らない。ここまでの研究に、あなたのデータは1件も入っていないからだ。平均は地図にすぎない。自分の“いい具合”は、試して探すしかない。
あなたの実験(N=1)を始める → プロジェクトに追加(記録機能は準備中)
- Brett J.M., Shapiro D.L., Lytle A.L. (1998) ‘Breaking the Bonds of Reciprocity in Negotiations’, Academy of Management Journal 41(4):410-424 — doi.org
- De Dreu C.K.W. (1995) ‘Coercive Power and Concession Making in Bilateral Negotiation’, Journal of Conflict Resolution 39(4):646-670 — doi.org
- Van Kleef G.A., De Dreu C.K.W., Pietroni D., Manstead A.S.R. (2006) ‘Power and emotion in negotiation: power moderates the interpersonal effects of anger and happiness on concession making’, European Journal of Social Psychology 36(4):557-581 — doi.org
- Froman L.A., Cohen M.D. (1969) ‘Threats and bargaining efficiency’, Behavioral Science 14(2):147-153 — doi.org
- Sinaceur M., Van Kleef G.A., Neale M.A., Adam H., Haag C. (2011) ‘Hot or cold: Is communicating anger or threats more effective in negotiation?’, Journal of Applied Psychology 96(5):1018-1032 — doi.org
- Ury W. (1991) Getting Past No: Negotiating in Difficult Situations, Bantam Books(書籍・DOI無し) — openlibrary.org