「図を描けば落とし所が見える」——だが、描く前に固定パイの錯覚があり、線を引く数字も揺れる
交渉の教えは、合意できる幅(ZOPA)を図に描くことを勧める。線を引けば落とし所が見える、と。だが図を描く前に、私たちの頭のほうに、落とし所を見えなくする固定パイの錯覚がある。対立に見えて、優先順位が違えば広げられる余地がしばしばある。しかも線を引くのに要る留保値の見積もりには誤差があり、正確な落とし所は代替案(BATNA)を知って初めて引ける。ZOPAの図は鏡でなく、不確かな見積もりを重ねた下書きである。
「図を描けば、落とし所が見える」——だが、描く前に錯覚がある
前の単位で、自分の狙いと引き際——目標、これ以下なら受けない境目、まとまらなかったときの一手——が手に入った。ここでは、それを相手との「合意できる幅」をどう描くかへ進める。
交渉の教えでは、よくZOPA——合意できる金額や条件の幅——を図に描くことを勧める。自分がここまでなら受ける、相手もここまでなら受ける、その二つの境目が重なった範囲が、落とし所だ、と。線を引けば見える、というわけだ。だが、この単位が最初に置く見方はこうだ——図を描く前に、私たちの頭のほうに、落とし所を見えなくする「錯覚」がある。 しかも、図を引くのに要る境目の数字そのものが、あやふやだ。線を引くのは簡単だが、その線の位置が本当に正しいかは、別の問題である。線を引くという行為には、不思議な力がある。図にした瞬間、それらしく見えて、もう答えが出たような気になる。だが図は、頭の中の見立てを紙に写しただけで、見立てが間違っていれば、図も間違ったまま整って見える。この単位が疑うのは、図を描くこと自体ではなく、描かれた図を『もう分かった』の証拠にしてしまう飛躍のほうだ。
落とし所の図とは何か——ZOPAをほどく
まず言葉をほどく。ZOPA(合意可能領域)とは、双方が「これなら受け入れる」と思える条件の重なりのことだ。自分にとっての留保値——これ以上は譲れないという境目——と、相手にとっての留保値。その二つのあいだに隙間があれば、そこが合意できる幅になる。隙間が無ければ、そのままでは合意は成り立たない。
図にすると、たしかに見通しはよくなる。だが、ここに落とし穴が二つある。一つは、そもそも「重なる範囲などない」と思い込んでしまう錯覚。もう一つは、線を引くのに要る留保値——とくに相手の留保値——が、実は推測でしかないこと。 ZOPAの図は落とし所を映す鏡ではなく、いくつもの不確かな見積もりを重ねた下書きである。この単位は、その下書きの危うさを順に見ていく。補っておくと、ZOPAという考え方そのものは有益だ。合意できる幅がどこにあるかを意識するだけで、行き当たりばったりの譲歩は減る。問題は、その幅を『確定した事実』として扱うか、『これから確かめる仮説』として扱うかにある。
固定パイの錯覚——対立に見えて、広げられる余地がある
一つめの落とし穴は、交渉研究でよく知られた固定パイの錯覚(fixed-pie bias)だ。人は交渉に臨むと、「取り分は決まっていて、自分が多く取れば相手はそのぶん損をする」と思い込みやすい。一枚のパイを奪い合う、ゼロサムの勝負として世界を見てしまう。
だが Thompson と Hastie が1990年に、交渉の場での相手の見方を調べ、この思い込みが実際にはしばしば間違っていることを示した。多くの交渉では、双方の関心が正面から衝突しているように見えて、実は優先順位が違い、両立できる余地がある。たとえば、一方は「価格」を、他方は「納期」を重く見ているなら、価格で少し譲る代わりに納期で応じてもらう、といった交換ができる。パイは、切り分ける前に、広げられることがある。「対立している」という最初の見立てこそ、疑うべき錯覚なのだ。落とし所の図をいきなり引くと、この広げられた可能性が、線の外にこぼれ落ちる。なぜ人はこの錯覚に陥るのか。ひとつは、相手が反対の側に座っているという事実が、利害まで正反対だと錯覚させるからだ。もうひとつは、自分に見えているものだけで全体を判断しがちだからだ。相手が何を重く見ているかは、こちらからは見えにくい。見えないぶんを『きっと自分と同じものの奪い合いだ』と埋めてしまう。
錯覚は解けるが、自動では解けない
では、固定パイの錯覚は放っておけば消えるのか。そうではない。De Dreu・Koole・Steinel が2000年に、この錯覚は、相手の利害を知ろうと動機づけられ、情報を丁寧に処理して初めて解けることを示した。ただ「win-winを目指そう」と唱えるだけでは足りず、相手が何を、なぜ重く見ているのかを実際に確かめる手間が要る。Liu らが2015年に、頭の中の思い込み(メンタルモデル)を調整することで錯覚がほどける道すじを示している。
ここで大事な線を引いておく。この棚は、相手から利害を「引き出す」操作の手順は書かない。 相手を探る技術ではなく、まず自分の頭の中の「対立だ」という決めつけを解く、という向きだ。錯覚が解けるのは自動ではないが、意志で解けるものでもない——相手の優先順位は本当に自分と同じ形をしているのか、と問い直す準備から始まる。この向きの違いは、大きい。相手を探る技術として学ぶと、交渉は情報戦になり、疑心暗鬼を生む。だが自分の決めつけを解く準備として学べば、同じ知見が、こちらの視野を広げる道具になる。皮肉なことに、自分の思い込みがほどけたほうが、相手の利害も見えやすくなる。
留保値の推定には誤差がある——そして正確な線はBATNAで引ける
二つめの落とし穴は、線を引くのに要る数字そのものだ。ZOPAを描くには、自分と相手の留保値がいる。だが Van Poucke と Buelens が2002年に、留保値・狙う水準(アスピレーション)・最初の提示(オープニングオファー)が交渉の成果を大きく左右することを示した一方で、その留保値の見積もり自体に、しばしば誤差がある。相手の境目はもちろん、自分の境目さえ、いざとなると揺れる。
しかも、その誤差は一様ではなく、偏っている。Larrick と Wu が2007年に、合意できる幅を実際より狭く見積もった人ほど取り分を小さくしてしまい、しかもその思い込みが後から訂正されにくいことを示した——小さいパイだと信じ込むと、本当はもっと取れたはずなのに、それに気づけないのだ。Bottom と Paese が1999年に、相手の留保値を読み違えたときの損失が、外し方の向きによって非対称になることを示している。留保値の推定誤差は、自分に不利な側へ静かに偏りやすい。
そして、ここに構造上のねじれがある。自分の留保値を正確に引くには、「まとまらなかったらどうするか」——つまり代替案(BATNA)——が定まっていなければならない。 別の相手と同じ条件で結べる当てがあるなら、あなたの境目は高くなる。当てが無いなら、低くせざるをえない。つまり、正確な落とし所(ZOPA)は、代替案を知って初めて引ける。 番地の順では落とし所の図が先に来るが、理論の上では代替案が先にある。この代替案そのものを、次の単位でくわしく据える。だからこの図は、いまはまだ「下書き」でよい。 代替案が定まったとき、線は引き直される。この『まだ確定しない』という状態を、不安に思う必要はない。むしろ、線を早く確定させたい気持ちこそ、注意すべき合図だ。線を下書きのまま持っておける人は、代替案が定まるまで、慌てずに判断を保留しておける。
時間・変化:1990年から今へ
順に置く。1990年、Thompson と Hastie が交渉の場の社会的な見方を調べ、固定パイの錯覚を実証する。1999年、Bottom と Paese が、相手の留保値を読み違えたときの損失が非対称だと示す。2000年、De Dreu らが、錯覚は動機づけられた情報処理で解けることを示し、2002年、Van Poucke と Buelens が留保値・アスピレーション・最初の提示が成果を左右することを示す。2007年、Larrick と Wu が、幅を狭く見積もる思い込みが訂正されにくいことを、2015年、Liu らが思い込みの調整で錯覚がほどける機序を示した。
この間に確からしくなったのは、「図を描けば落とし所が見える」ということではない。確からしくなったのは、私たちは対立を過大に見積もりがちで、その錯覚は手間をかけて初めて解け、しかも線を引く数字自体に誤差がある——という、図の危うさのほうである。言い換えれば、この分野が明らかにしてきたのは、落とし所を一発で当てる描き方ではなく、私たちの見立てがどこで、どんなふうに狂いやすいかという、間違いの地図だった。
妨げるもの、助けるもの、最初の一歩
妨げるものの筆頭は、きれいに引けたZOPAの線を、確定した事実だと思うことである。その線は、いくつもの推測を重ねた下書きにすぎない。とりわけ、「これは対立だ」という最初の決めつけと、「相手の境目はこのあたりだろう」という当て推量が、線の位置を静かに歪める。
助けになるのは、線を引く前に、自分が「対立している」と決めつけている論点を、疑ってみることだ。最初の一歩は10分。次の交渉で争点になりそうなことを一つ挙げ、「これは本当に、一つの数字や条件の奪い合いなのか。それとも、自分と相手で重く見ているところが違い、交換できる余地はないか」を、自分のメモの中で問い直すだけでよい。相手に探りを入れる必要はない。ただ、自分の頭の中の『対立』という下書きを、一度うたがう。 その問い直しが、落とし所を広げる入口になる。念を押すと、これは楽観して『きっと交換できる』と決めてかかることでもない。奪い合いのままの争点も、現実にはある。大切なのは、奪い合いか交換の余地ありかを、最初の印象で決めつけず、一度立ち止まって仕分けることだ。
次の単位は 467「代替案を持って臨むには?」——落とし所の線を正確に引くために欠かせない、代替案(BATNA)そのものを据えにいく。
- この単位は青段(準備)2単位目で、前の単位で得た自分の狙いと引き際を、相手との合意できる幅(ZOPA)をどう描くかへ進める。ZOPA(合意可能領域)は双方が受け入れると思える条件の重なり(自分と相手の留保値のあいだの隙間)。だが図を描く前に頭の中に落とし所を見えなくする錯覚があり、線を引くのに要る境目の数字自体もあやふやで、ZOPA図は落とし所を映す鏡でなく不確かな見積もりを重ねた下書きである
- 一つめの落とし穴は固定パイの錯覚(fixed-pie bias)で、人は取り分は決まっていて自分が多く取れば相手はそのぶん損をするとゼロサムで思い込みやすい。Thompson & Hastie 1990(Organizational Behavior and Human Decision Processes 47(1):98-123)はこの思い込みがしばしば間違っており、双方の優先順位が違えば両立できる余地があることを示した。優先順位が違えば交換ができパイは切り分ける前に広げられ、対立しているという最初の見立てこそ疑うべき錯覚である
- 固定パイの錯覚は放っておいても消えない。De Dreu・Koole・Steinel 2000(Journal of Personality and Social Psychology 79(6):975-987)は、この錯覚が相手の利害を知ろうと動機づけられ情報を丁寧に処理して初めて解けることを示した。win-winを唱えるだけでは足りず相手が何をなぜ重く見ているのかを確かめる手間が要る。Liu ら 2015 も思い込み(メンタルモデル)の調整で錯覚がほどける道すじを示した
- この棚は相手から利害を引き出す操作の手順は書かず、まず自分の頭の中の対立だという決めつけを解く向きで扱う。錯覚は自動でも意志だけでも解けず、相手の優先順位は本当に自分と同じ形かと問い直す準備から始まる。落とし所の図をいきなり引くと、広げられたはずの可能性が線の外にこぼれ落ちる
- 二つめの落とし穴は線を引く数字そのものである。Van Poucke & Buelens 2002(Journal of Economic Psychology 23(1):67-76)は留保値・狙う水準・最初の提示が成果を左右する一方、留保値の見積もりに誤差があることを示した。Larrick & Wu 2007(Journal of Personality and Social Psychology 93(2):212-233)は合意できる幅を狭く見積もった人ほど取り分を小さくし思い込みが訂正されにくいことを、Bottom & Paese 1999(Group Decision and Negotiation 8(4):349-364)は相手の留保値を読み違えたときの損失が非対称になることを示した。誤差は自分に不利な側へ偏りやすい
- 構造上のねじれがある——自分の留保値を正確に引くには、まとまらなかったらどうするかという代替案(BATNA)が定まっていなければならない。別の相手と同じ条件で結べる当てがあれば境目は高くなり、無ければ低くせざるをえない。つまり正確な落とし所(ZOPA)は代替案を知って初めて引ける。この図はいまはまだ下書きでよく、代替案が定まったとき線は引き直される(次の単位467が代替案を据える)
- この間に確からしくなったのは図を描けば落とし所が見えるということではなく、私たちは対立を過大に見積もりがちでその錯覚は手間をかけて初めて解け、しかも線を引く数字自体に誤差があるという図の危うさである。だからこの単位でやるのは、線を引く前に、次の交渉で争点になりそうなことを一つ挙げ、これは本当に一つの数字や条件の奪い合いなのか、それとも重く見るところが違い交換できる余地はないかを、自分のメモの中で問い直すことである
| よくある誤解 | 実際のところ |
|---|---|
| 自分と相手の境目を線で引き、合意できる幅(ZOPA)を図にすれば、落とし所が見える | 図を描く前に、頭の中に落とし所を見えなくする固定パイの錯覚がある。Thompson & Hastie 1990 は、取り分は決まっているというゼロサムの思い込みがしばしば間違っており、優先順位が違えば両立できる余地があることを示した。しかも線を引くのに要る留保値、とくに相手の留保値は推測でしかなく見積もりに誤差がある(Van Poucke & Buelens 2002)。ZOPAの図は落とし所を映す鏡でなく、不確かな見積もりを重ねた下書きである |
| 固定パイの錯覚も、win-winを目指そうと心がければ自然に解ける | De Dreu・Koole・Steinel 2000 は、固定パイの錯覚が相手の利害を知ろうと動機づけられ情報を丁寧に処理して初めて解けることを示した。唱えるだけでは足りず、相手が何をなぜ重く見るのかを確かめる手間が要る(Liu ら 2015)。ただしこの棚は相手から利害を引き出す操作の手順は書かず、まず自分の頭の中の対立だという決めつけを解く向きで、相手の優先順位は本当に自分と同じ形かと問い直す準備から始める |
| 落とし所の図さえ正確に引けば、あとは代替案を考えなくてよい | 構造上のねじれがある。自分の留保値を正確に引くには、まとまらなかったらどうするかという代替案(BATNA)が定まっていなければならない。別の相手と同じ条件で結べる当てがあれば境目は高くなり、無ければ低くせざるをえない。つまり正確な落とし所は代替案を知って初めて引ける。だからこの単位でやるのは、線を確定させることでなく、争点が本当に奪い合いなのか交換の余地はないかを自分のメモの中で問い直すことで、代替案は次の単位467で据える |
皮肉なのは、落とし所を「見える化」しようとして引いたきれいな一本の線が、まだ見えていないものを、見えたことにしてしまう危うさである。図を描く前に、私たちは対立を過大に見積もり、広げられたはずの余地を線の外にこぼしている。しかも、線の位置を決める留保値は、相手のぶんはもちろん、自分のぶんさえ揺れる——そしてその揺れは、まとまらなかったときの代替案が定まって初めて落ち着く。ZOPAが落とし所を約束しているように見えるとき、たいていそれは、まだ誰も、線を引いたことと、その線が本当に正しい位置にあるかを、別々に確かめていないだけかもしれない。だからこの図は、いまはまだ下書きでよい。次の単位は 467「代替案を持って臨むには?」——落とし所の線を正確に引くために欠かせない、代替案(BATNA)そのものを据えにいく。
Q1. ZOPA(合意可能領域)は、自分と相手の ____ (これ以上は譲れない境目)のあいだの隙間である。だが図を描く前に頭の中に落とし所を見えなくする ____ があり、線を引くのに要る相手の境目は ____ でしかない。ZOPA図は鏡でなく下書きである。穴埋め
Q2. 固定パイの錯覚について、Thompson & Hastie 1990 が示したことはどれか。選択
Q3. 固定パイの錯覚は放っておけば消えるか。De Dreu ら 2000 を踏まえ、この棚がどんな向きで扱うかも含めて述べよ。一問一答
Q4. 『正確な落とし所(ZOPA)は代替案を知って初めて引ける』という構造上のねじれを、留保値との関係で説明せよ。一問一答
Q5. この単位が扱った研究を、年の早い順に並べよ。(ア)De Dreu らが錯覚は動機づけられた情報処理で解けると示す(イ)Thompson & Hastie が固定パイの錯覚を実証する(ウ)Liu らが思い込みの調整で錯覚がほどける機序を示す(エ)Van Poucke & Buelens が留保値や最初の提示が成果を左右すると示す並べ替え
紙かメモアプリに今日の日付を書く。次に、これから予定している交渉、または直近の交渉で、争点になりそうな(またはなった)ことを一つ挙げる。それについて、自分の言葉で問い直す——(1) これは本当に、一つの数字や条件の奪い合い(自分が得れば相手が損)なのか。(2) それとも、自分と相手で重く見ているところが違い、交換できる余地はないか(たとえば、自分は金額を、相手は時期や量を重く見ているかもしれない)。(3) もし交換の余地があるなら、自分の側で譲ってもよい要素と、代わりに得たい要素を書き分ける。相手に探りを入れたり、相手の内心を当てにいったりする必要はなく、自分の思い込みの点検として、自分のメモだけで完結させる。最後に、その争点が『純粋な奪い合い』か『交換の余地あり』か、自分の見立てを書き添える。
——とはいえ、その“正しい用法・用量”は、まだ誰も知らない。ここまでの研究に、あなたのデータは1件も入っていないからだ。平均は地図にすぎない。自分の“いい具合”は、試して探すしかない。
あなたの実験(N=1)を始める → プロジェクトに追加(記録機能は準備中)
- Thompson L., Hastie R. (1990) ‘Social perception in negotiation’, Organizational Behavior and Human Decision Processes 47(1):98-123 — doi.org
- De Dreu C.K.W., Koole S.L., Steinel W. (2000) ‘Unfixing the fixed pie: A motivated information-processing approach to integrative negotiation’, Journal of Personality and Social Psychology 79(6):975-987 — doi.org
- Van Poucke D., Buelens M. (2002) ‘Predicting the outcome of a two-party price negotiation: Contribution of reservation price, aspiration price and opening offer’, Journal of Economic Psychology 23(1):67-76 — doi.org
- Liu W., Liu L.A., Zhang J.-D. (2015) ‘How to dissolve fixed-pie bias in negotiation? Social antecedents and the mediating effect of mental-model adjustment’, Journal of Organizational Behavior 36(1):85-107 — doi.org
- Larrick R.P., Wu G. (2007) ‘Claiming a large slice of a small pie: Asymmetric disconfirmation in negotiation’, Journal of Personality and Social Psychology 93(2):212-233 — doi.org
- Bottom W.P., Paese P.W. (1999) ‘Judgment Accuracy and the Asymmetric Cost of Errors in Distributive Bargaining’, Group Decision and Negotiation 8(4):349-364 — doi.org